RubyのRMagickで縦横比固定でリサイズしたり切り抜いたり
今回も前回に引き続き、この記事を参考にRMagickでリサイズや切り抜きをしてみる。
縦横比固定でリサイズ
縦横比固定でリサイズする場合は、resize_to_fitメソッドを使う。縦か横のどちらか小さい方のサイズでリサイズされる。残ったもう一方は、比率を保ったままリサイズされる。
require 'rubygems'
require 'RMagick'
# 元画像の画像サイズは1024x768
original = Magick::Image.read('target.jpg').first
image = original.resize_to_fit(1024, 120)
image.write('resize_to_fit1.jpg') #=> 160x120にリサイズされる
image = original.resize_to_fit(120, 768)
image.write('resize_to_fit2.jpg') #=> 120x90にリサイズされる
画像の一部を切り抜く
画像の一部を切り抜く場合は、cropメソッドを使う。デフォルトでは左上が起点となるが、定数を使うことで起点を上下左右中央の組み合わせによる9ヶ所どれかを指定できる。また、定数による起点を利用した場合、その起点からのwidthやheightは起点の進行方向になるので注意。さらに、X座標とY座標を指定することで、定数による起点からさらに起点を移動させることができる。
# 元画像の画像サイズは1024x768
original = Magick::Image.read('target.jpg').first
image = original.crop(500, 200, 300, 100)
image.write('crop1.jpg') #=> 画像左上を起点としてx:500, y:200の位置からwidth:300, height:100のサイズで切り取り
image = original.crop(Magick::SouthEastGravity, 1024, 768)
image.write('crop2.jpg') #=> 画像右下を起点としてwidth:1024, height:768のサイズで切り取り=元画像と同じサイズ
image = original.crop(Magick::CenterGravity, 90, -250, 100, 100)
image.write('crop3.jpg') #=> 画像中央を起点としてx:90, y:-250の位置を中央としてwidth:100, height:100のサイズで切り取り
縦横比固定でリサイズしつつ、画像の一部を切り抜く
縦横比固定でリサイズしつつ、画像の一部を切り抜く場合は、上記2つのメソッドを連携させてもいいんだけど、お手軽にやりたい場合はresize_to_fillメソッドを使う。起点を指定する定数は、cropメソッドの時と引数の順番が違うので注意。
# 元画像の画像サイズは1024x768
original = Magick::Image.read('target.jpg').first
image = original.resize_to_fill(300, 300)
image.write('resize_to_fill1.jpg') #=> 高さ300でリサイズし、中央を起点に幅300で切り取り
image = original.resize_to_fill(500, 300, Magick::NorthWestGravity)
image.write('resize_to_fill2.jpg') #=> 幅500でリサイズし、左上を起点に高さ300で切り取り